前回のブログで、第3種換気の場合の家庭内の換気経路による感染リスクについて書きました。
今回は第1種換気の場合のことを書きます。
まず、1種やら3種やらわけがわからないという方もいらっしゃると思いますので、違いから。
第1種換気と第3種換気について
給気も排気も機械によって行う換気システムです。熱交換機能がついており、冬は暖気を逃がさずに、夏は冷気を逃がさないようにしながら、綺麗な空気を入れる、熱効率が優れた換気システムです。ダクト式とダクトレスの2種類があります。
給気は自然給気、排気は機械によって行う換気システムです。第三種換気はシンプルで低コスト。第一種換気と異なり熱のコントロールは行いません。排気を担う機械は各階のトイレにつく換気扇を使用することが多いです。トイレの換気扇だけで換気量が足りない場合は、浴室やキッチンの換気扇を併用する場合もあります。給気口は各部屋の居室につくため、4LDKの家であれば5つの給気口(各居室+リビング)がつきます。
イラスト引用:日本スティーベル(株)HPより
ほかに、2種や4種というのもありますが、最近の主流はこの2つですので割愛します。
第一種換気の場合 家庭内の換気経路は
(株)マーベックス カタログ「換気でのコロナ対策はできていますか?」より引用
これは弊社でも採用している、ダクト式の第一種換気システムを採用した場合の換気経路です。
ダクトレスの場合でも同じですが、各部屋に排気がとられていることが多いため、汚染された室内の空気がほかの部屋に流れない計画になっています。
第一種換気でも、各部屋に排気口がなく給気口のみがついている場合は第3種換気の場合と同じ換気経路になりますので、同じく室内の窓を開けるなどして対策をしてください。