正工務店の断熱性能は【 HEAT20 G3 】※住宅シナリオ評価による
今年から国の断熱基準に新しい指針が加わることになりました。
これまでは断熱等級4までしかありませんでしたが、新しく等級5,6,7が加わりました。
この基準は、民間の研究会HEAT20の掲げるG1,2,3グレードとほぼ同じ基準になります。
Ua値という、熱の伝わりやすさのみを指針にした場合、正工務店の断熱仕様で建てる家はUa値0.29~0.35(実績値)になりますので、G2とG3の間に位置するぐらいになります。
G3グレードのUa値は、G2グレードから突然レベルが跳ね上がります。(※7地域の場合、0.46→0.26)
正工務店の現状値でもG3にかなり近く、G3レベルにする為に付加断熱の費用をかけても劇的な断熱効果を得られるわけではないため、現状以上に外皮熱還流率を下げることには力をいれていません。
実際、HEAT20では、Ua値をよくすることだけを指標にしているのではなく、ほかの指標も踏まえて「住宅シナリオ」のG3基準を満たしています。
外皮性能水準別 外皮平均熱貫流率UA [W/(㎡・K)]
7地域(宮崎)
H28年基準 |
0.87 | 断熱等級4 |
ZEH基準 | 0.60 | 断熱等級5 |
G1 | 0.56 | ― |
G2 | 0.46 | 断熱等級6 |
G3 | 0.26 | 断熱等級7 |
Ua値が小さい=熱を伝えにくいほど、断熱性が高いことを意味しています。
HEAT20の住宅シナリオによる評価
HEAT20の住宅シナリオによる評価では、Ua値だけでなく室温や暖房負荷削減率による評価で総合的に判断されます。
今年から、正工務店で採用している温熱計算ソフト「ホームズ君省エネ診断エキスパート®」で、この住宅シナリオが一棟ごとに計算できるようになりました。
昨年からのホームズ君採用物件でのHEAT20評価を計算してみると、全棟がG3グレード(国内最高クラス)となりました。
Ua値だけをみるとG2グレードでしたが、総合判定では国内最高クラスのレベルです。
HEAT20では、ビルダーのモデルプランを住宅シナリオ認定する制度がありますが、それは全ての家が必ずその断熱性能で建てられることを保証するものではありません。(ココ大事!)あくまで、モデルプランで認定をとっているということに過ぎません。
正工務店では一棟一棟温熱計算を行い、断熱仕様を落とすことなくHEAT20のG3グレードを実現していきます。
HEAT20 G3の住宅シナリオが示す基準
①暖房期の最低室温・・・概ね16℃を下回らない
②住宅内部で室温が15度未満になる面積比割合・・・2%程度以下
③全館連続暖房にした場合のH28省エネ基準(間歇暖房)からの負荷削減率・・・40%以上
・下記の表は、HEAT20が示す基準の地域区分ごとの表です。※HEAT20の公式サイトより抜粋
(宮崎市は7地域になります)
正工務店の場合
①暖房期の最低室温・・・17~21℃(基準は16℃)
②住宅内部で室温が15度未満になる面積比割合・・・0%(基準は2%)
③全館連続暖房にした場合のH28省エネ基準(間歇暖房)からの負荷削減率・・・66~96%(基準は40%)
ホームズ君での評価一覧
ホームズ君ソフトを使ったHEAT20住宅シナリオ計算では上記のHEAT20基準を満たすかどうかで、判定がでます。
①最低室温 ②15度未満の面積割合 ③暖房負荷削減率の3つどれかひとつでも基準値に満たなければ、Ua値がよくてもG3判定になりません。
・A邸 総合判定:G3 Ua値:0.32 (W/㎡K)
・B邸 総合判定:G3 Ua値:0.29 (W/㎡K)
・C邸 総合判定:G3 Ua値:0.31 (W/㎡K)
・D邸 総合判定:G3 Ua値:0.31 (W/㎡K)
・E邸 総合判定:G3 Ua値:0.30 (W/㎡K)
・F邸 総合判定:G3 Ua値:0.35 (W/㎡K)
・G邸 総合判定:G3 Ua値:0.34 (W/㎡K)