今日は朝より、青島方面で新築工事中のN様邸へ伺ってきました。
今日は家にとって大事な中間検査の日。
住宅瑕疵担保責任保険のまもり住まい保険から、検査員の方がきました。
家の重要な構造になる、基礎、土台、柱や体力壁などがきちんと計画通りに施工されているか、雨漏りするような施工になってはいないか、ということを、ひとつひとつ検査員の方が厳しくチェックしていきます。
奥にいるのはいつも正工務店とタッグを組んでいる渡辺設計さんです。
今回のN様邸も、設計を担当して頂きました。
構造は自分達でも、もちろんチェックを行いますが、こうやって第三者機関もチェックを行いますので、間違いのない建物が出来上がります。
瑕疵担保保険の検査は、あともう一回、完成時に行われ、全てのOKがでてから、10年の瑕疵担保責任保証がつくことになります。
今日の中間検査は「問題なし」ということで無事、OKを頂きました。
ほっとしました。
なんだか、ふたりとも眠っているような写真になってしまいました(笑)
左が大工の長友さん。右が渡辺設計さん。
無事検査が終わったのでほっとしている感じです。
棟梁の長友大工さん
「昔はこの定規ひとつで、寸法をはかって家を建てたんだよ。今の若い大工は墨引きとかできんやろねえ」
今は、木材はプレカット工場で加工されてから運ばれてくるのが主流ですが、昔は大工さんが木材の加工からしていたのです。そんな伝統的技術が減っていくのだと思うと、少し切なくなります。
長友大工さんはそんな昔の手法のころからずっとやっている腕利きの大工さんで、検査員の方も現場を見ながら、「ここはいい大工さんが仕事してますねえ」とおっしゃってくれていました。
木材がプレカット加工される時代になっても、やっぱり丁寧な大工さんの腕は大事なんだなと思いました。
長友大工さん、いつも良いお仕事ありがとうございます!
***ちょっと建築講座***
木造住宅では、耐震金物による木と木の連結などで耐震性を高めていますが、金物に頼らない、伝統的技法の補強方法もあります。
そのひとつが「込み栓」です。
下の写真で、ぴょこっと小さくでている木があるのが分かりますか?
この柱(縦の木)と桁(横の木)を連結するのが、込み栓です。樫という固い木でできています。
土台の木と柱を連結するのにも使います。
L字金物で補強する方法もありますが、それと同等の強度があることが、認められています。
京都の町屋など、日本の伝統木構造に使われる手法のひとつです。
この込み栓で連結することによって、木と木で連結するのでお互いの伸縮や膨張にあわせてきつく組み合わさり、非常に強い接合になります。
家一棟がまるごと、伝統的技法の作りではなくても、大工さんの技を見ることができるおもしろいところです。
また、日本の家全てに込み栓があるわけではありませんが、この技法を行うのが正工務店でのこだわりのひとつです。
N様も良かったら、見つけてみてくださいね!(^u^)
***おまけ***
休憩中の大工さんたち。
きれいな景色の中で楽しそうにみかんを食べてました。