気密検査 ~正しい家づくり~

現在 阿波岐原町に建築中の家にて、正工務店でも初めてになる気密試験を行いました。

気密性は、「C値」というもので表すことができます。

簡単に言うと、「どれくらい家にすき間があるのか」を示した数値です。

C値が低ければ隙間が少ない家=高気密な家ということになります。

 

C値は1㎡あたり、何㎠の隙間があるかという数字になります。

し、1㎡あたり「1㎠」の隙間があると、C値は「1.0」となります。

C値が1.0以下であると、高気密住宅といえるそうです。

 

今回、正工務店初の気密測定での数値は・・・

 

0.6でした!(追記:2018年12月7日時点の数値です。この後、気密値はどんどん良くなっていきました)

 

これは、高気密であると言ってよさそうです。

しかもこれは、まだ断熱材や内部のプラスターボードを施工していない状況で施工途中ですので、完成時にはさらに良い数字がでると思います。

 

気密は、隙間をなくす作業なので、現場ではとても手間がいります。

こうやって、気密テープやウレタンスプレー、コーキングなどで隙間を埋めていきます。

 

断熱性能値(UA値)のように断熱材の厚みや種類だけで単純に計算で出せる数値ではなく現場での努力によってでてくる数値が気密値(C値)です。

 

現場での努力が数値になりました。よかったー!

 

気密試験に使う機械です。

この機械で中の空気をどんどん外へ排出すると、隙間があるところから逆に空気が入ってきてどのくらいの隙間があるかわかります。

 

 

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ここから先は気密について書くのでお時間がある方だけお読み頂ければと思います(*^-^*)

 

まず、家の快適性と言ったら「快適な温度」だと思います。

 

快適な温度を実現するために屋根や壁や床下に断熱材を入れたり窓の断熱性能をよくしたりします。

そしてリビングだけじゃなく家中どこにいても同じ温度を保てることが大切です。段差がないことがバリアフリーといいますが部屋によって温度差がないことも、温度のバリアフリーと言えるでしょう。

 

温度の差をなくす為に大切なのが、気密性です。

 

せっかくたくさん断熱しても家にすき間がたくさんあったらスカスカ空気が出入りして夏は暑く冬は寒い家になってしまいます。

必ず暖かい空気は冷たい方へ行くので気密性が悪い=隙間が多いと冬は家の中の暖かい空気が外へ行き夏は外の熱い空気が家の中へ入ってきます。

 

それが人間が窓の開け閉めをしなくても勝手にされるのです。

 

例えばキッチンの換気扇をつけると、強制的に大量の空気が外にでていきます。

この時外に捨てた空気と同じ量の空気がどこかから入ってきます。それが気密性が悪いと窓の枠や玄関の廻り、壁にある目に見えない隙間からいっぱい空気が入ってきます。

トイレや浴室の換気扇を付けた時も一緒です。

 

気密性が悪いと、夏は暑い空気が、冬は冷たい空気が、

 

「勝手に」

 

たくさん入ってきます。

 

だから、気密性が悪いとすぐに寒くなったり暑くなったりして夏はエアコンを「強」にガンガンまわしたり、冬はファンヒーターも足してたくさん暖房したりしないといけません。

 

気密がよいと、少ないエネルギーで換気も効率的にできます。

春や秋の窓を開ける季節は換気は関係ありませんが、夏の暑いときや冬の寒いとき、窓を開けずに冷暖房をするときには

 

外のきれいな空気、必要な酸素を取り入れて人間が掃出した二酸化炭素や湿気、においを外に捨てれます。

 

気密性が高いと換気はどうするのとか、息苦しいんじゃないのと心配される方もいらっしゃいますが逆に、気密性が悪い方が換気効率が悪くなり熱も湿気も勝手にでたり入ったりして気持ち悪い空気の家になります。

 

断熱や耐震のことはよく言われるようになりましたが、家の快適性の為には、気密もとても重要な要素になります。

(追記)
このブログ記事は2018年12月7日時点のものです。
その後、正工務店の気密値はどんどん良くなり、現在では0.1がスタンダードになっています。
現在のブログはこちら→気密値C=0.1をスタンダードに

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