耐震等級3 基礎工事の大切さ

どうして基礎が大切なのか

家を建てたあと、簡単には変えられないものナンバーワン!なのが基礎です。

耐震等級3の基礎

実は耐震等級をあげようと思った時に一番ネックになるのが基礎の強さ。基礎の設計は煩雑で、施工的にも一番コストアップする部分だからです。

家を強くしようと思ったら

木造住宅の場合では、簡単に言うと次のことがあげられます。

・壁の量を増やす

・二階建ての場合は上下階の柱や壁の位置をあわせる(直下率を高める)

・金物でバランスよく補強する

・壁、屋根、2階床面に耐震パネルを貼って家をサイコロのようにする

これらのことは比較的簡単にできますが、基礎はそうはいきません。建物の一階はリビングを配置することが多いため、大空間を確保する場合は基礎の中にも地中梁を設けて強くする必要があります。配筋ピッチも等級1なら250㎜や300㎜で良いところが200㎜や150㎜、さらには100㎜などもっと増やさなければいけなくなるケースもでてきます。基礎の構造計算も慣れていないと大変なものになります。

そして、一番コストがあがります。これが一番のネック。

家にはシェルターとしての役割も

しかし、ここで基礎にかける費用が例えば30万円増えても、耐震等級3にすることのメリットは計り知れません。近況でいうと、熊本益城町での地震で耐震等級3の家は倒壊せず住み続けられたという報告があります。もし地震が起きた時、二重ローンになって避難所生活になったとしたらどうでしょうか。30万円どころの損失ではありません。

家にはシェルターとしての役割もあります。避難所生活でコロナウィルスにかかる危険性も回避できますし、断熱性が高い家であれば電気の供給がストップしても冬に凍えることはありません。

耐震改修は大変

年齢を重ねた時や、子供や第三者に家を引き継ごうとしたとき、一番大変なのが耐震改修。断熱改修は壁を解体しなくても行う方法がありますが、耐震改修は壁や床の内部になるため解体工事が必要になります。また、もし耐震改修を行う場合も、筋交いを足したり金物を足したりすることは可能でも、基礎を解体して中を補強することは不可能です。基礎の外側や内側から補強を付け足すことはできますが、それもとても大変な工事になります。絶対的に改修が困難なのが基礎なのです。

耐震性能は車でいうエアバッグやシートベルトのようなもの。耐震性能は住まいの基本です。少なくとも耐震等級2以上の家にしましょう。これからの時代家はあなただけのものではなく、未来のこども達のものでもあるのです。最初に家を建てる方は、その家が未来に残る住宅ストックにもなるということをほんの少しでも頭の片隅において頂くと、よりよい家が増えていくでしょう。

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耐震等級1でも大丈夫という営業マンの話

あるとき、モデルハウスを初めて見に来ていただいたお客様と、耐震等級の話になりました。

お客様Aさん
〇〇建〇さんは、耐震等級1でも大丈夫って言ってましたよ
そのお客様は宮崎で色々な工務店さんや住宅メーカーを見て回られていて、その中のひとつの住宅メーカーで言われたそうです。私は耳を疑いました。何をもって大丈夫というのかが分かりません。本当に勉強している営業マンなら絶対言わないセリフです。もし勉強している営業マンなのにこんなことをいうのなら、営業マンじゃなくて詐欺マンです。
耐震等級1というのは、国が定める建築基準法のレベルになります。建築基準法では耐震等級1を満たす家なら問題ありません。ですが、建築基準法が求めているのは、大地震でいきなり倒壊せず、居住者の命を守るレベルの安全性です。裏返せば、「命さえ守れば建物は多少壊れてもいい」ということなのです。「家がもう住めなくなって、避難所生活になって、二重ローンで苦しむけど、あなたの命は守られるから、大丈夫!」とは普通言えないでしょう。
このお話をすると、Aさんは「えー、そうなんだあ~。。。」とびっくりされていました。家の建て主になる方々には、ぜひ知っておいてほしい耐震性能の大切さです。

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